カフェインレスコーヒーとは
カフェインレスコーヒーとは、コーヒー豆からカフェインを除去したコーヒーのことです。 デカフェと表現することもあります。
完全には除去しきれないですが、日本ではカフェインを90%以上除去しているコーヒーは、カフェインレスと表示して良いことになっています。
昔は風味が損なわれるというイメージがありましたが、近年の技術革新により、香り豊かで味わい深いカフェインレスコーヒーが数多く登場しています。
カフェインレスコーヒーのメリット
カフェインレスコーヒーは、コーヒー好きにとってはカフェインのデメリットを気にせずにコーヒーを楽しむことができます。
通常のコーヒーに比べて、カフェインを回避できるので、一般的に以下のようなメリットがあります。
- 睡眠の質向上
カフェインは中枢神経を興奮させる作用があり、夜に摂取すると寝つきが悪くなったり、夜中に何度も目が覚めてしまう原因になることがあります。カフェインレスコーヒーなら、そんな心配なく、質の高い睡眠を得ることができます。 - カフェイン耐性がつかない
通常のコーヒーを日常的に飲んでいると、カフェインに耐性がついて、眠気防止や集中力アップなどの効果を得にくくなります。代わりにカフェインコーヒーを常飲しておけば、カフェイン耐性がついていないので、カフェインの効果を得たいときに最大限の効果を得られます。 - カフェイン過敏症の人がコーヒーを楽しめる
カフェインに敏感な方の中には、頭痛や動悸、胃痛などの症状が出る方もいます。カフェインレスコーヒーなら、これらの症状を気にせず、コーヒーを楽しむことができます。 - 妊娠中・授乳中の人がコーヒーを楽しめる
妊娠中や授乳中は、カフェインの摂取を控えるように指導されることが多いです。カフェインレスコーヒーなら、カフェインの摂取を抑えてコーヒーの風味を楽しむことができます。ただし、カフェインレスコーヒーは完全にカフェインがないわけではないので、詳細はお医者さんに相談してください。
自分はカフェイン過敏症ではないですが、コーヒーが好きで1日に何杯もコーヒーを飲んでしまうと、通常のコーヒーだと、さすがにカフェインの摂り過ぎで気持ち悪くなってきます。
また、カフェインを筋トレのパフォーマンス向上に使いたいので、普段はカフェインレスコーヒーでカフェイン耐性がつかないようにして、いざというときにカフェイン錠剤でカフェインを摂取するようにしています。
カフェインレスコーヒーのデメリット
カフェインレスコーヒーは、上記のように多くのメリットがある一方で、以下のようなデメリットも存在します。
- 風味が落ちる可能性
カフェインを除去する過程で、コーヒー豆本来の香りやコクが失われることがあります。ただし、カフェインを除去する方法によっては、ある程度風味の落ち方を抑えることもできます。 - 価格が高い場合がある
カフェインを除去するためには、通常のコーヒー豆よりも手間とコストがかかります。そのため、価格が割高になる場合があります。 - 品揃えが少ない
通常のコーヒーに比べて、種類が限られている場合があります。特に日本では、それほどカフェインレスコーヒーが流行ってないので、手に入れるのに苦労します。
カフェインレスコーヒーの抽出方法
カフェインレスコーヒーの抽出方法は、以下のような方法があります。
- 二酸化炭素抽出法（超臨界二酸化炭素抽出法）
比較的新しい方法で、超臨界流体の状態にした二酸化炭素にコーヒー豆からカフェインを溶かし出して除去します。
最も風味が損なわれにくく、カフェインの除去率が高い特徴があります。 - 水抽出法
昔からある方法で、水でコーヒー豆の成分(カフェイン含む)を抽出して、カフェインを除去してからカフェイン以外の成分をコーヒー豆に戻します。
比較的に風味が損なわれにくく、低コストでできます。 - 有機溶媒抽出法
もっと昔からある方法で、最近はあまり使われていないようです。
有機溶媒でコーヒー豆からカフェインを除去します。
カフェイン以外の成分も抽出してしまい風味が損なわれるのと、有機溶媒がコーヒー豆に残留する可能性があり安全面で問題があります。
だいたいのカフェインレスコーヒーは、どの方法でカフェインを除去がしているか記載があります。記載がなくても有機溶媒抽出法のものは日本では許可されていないはずなので、二酸化炭素抽出法か水抽出法だと思われます。
おすすめのカフェインレスコーヒー
普段、家で楽しむためのおすすめのカフェインレスコーヒーを紹介します。
面倒くさがりなので、インスタントコーヒーであることが絶対条件です。
あとは風味は好みの問題なので、色々試してみて気に入ったやつを継続するのがおすすめです。
自分は、UCCのカフェインレスコーヒーをメインに飲んでいます。大量に飲んでますが、コスパがいいです。もちろん風味も良い。
カフェインの除去率は記載ないですが、二酸化炭素抽出法でカフェイン除去してるようです。
ネスカフェ ゴールドブレンドのカフェインレスもおすすめです。
ゴールドブレンドのおいしさをそのままに、と謳われています。
カフェイン97%カットで、水抽出法のようです。
キーコーヒからもインスタントコーヒーが出ています。
自分の生活圏では店頭では見たことないので、ネットから買っています。
カフェイン除去率も抽出法も記載がないので、不明です。
マウントハーゲンとクライスのカフェインレスコーヒーは、カフェイン除去率が高く99.7%カットで、ヨーロッパのカフェインレスコーヒーの基準を満たしています。
ヨーロッパは、カフェイン除去率の基準が日本より厳しくて、インスタントコーヒーの場合はカフェイン含有量を0.3%以下にする必要があります。
どちらも二酸化炭素抽出法です。
カフェインを極限まで抑えたい場合におすすめです。
コメント